5月19日(金)

午前「熱中症と水分補給について

  「フレイル転倒予防について

 

 高齢者にとって関心のある「熱中症と水分補給」と「フレイルと転倒予防」について、株式会社 大塚製薬工場OS-1事業部 松本氏、土岐氏より説明いただいた。

 

「熱中症と水分補給について」

 

 熱中症とは暑熱環境下で発症する生体の機能障害、体調不良のことをいい、「脱水症」と「異常高体温」によって起こる。

日本でも年々気温が上昇して、熱中症で救急搬送される人が増えている。(令和4年全国で約7万人が救急搬送され、80名以上が死亡)

 脱水症とは単なる水の不足ではなく、カラダから電解質(塩分など)も同時に失われた状態のこと。

子どもや高齢者はなりやすい。

 熱中症は、重症度によりⅠ度・Ⅱ度・Ⅲ度に分類される。

Ⅰ度の場合涼しい場所での休憩、身体を冷やす、補水が重要で、Ⅱ度・Ⅲ度の場合は医療機関に受診、最も重篤なⅢ度の場合は救急搬送する必要がある。

 熱中症の予防には、暑い・むし暑い環境を避けること。規則正し食生活と、こまめな水分補給が大切である。

 

*環境省と気象庁は、暑さ指数に基づき「熱中症警戒アラート」「危険」「厳重警戒」「警戒」「注意」「ほぼ安全」という5段階で熱中症の注意喚起を行っています。

これらの情報も活用して、暑さから身を守りましょう。

注)熱中症指数:WBGT=暑さ指数で、気温、湿度、輻射熱から算出される。

 

「フレイルと転倒予防について」

 

 フレイル(虚弱)とは加齢に伴って心と体の働きが弱くなってきた状態をいい、健康な状態と要介護状態の中間に位置づけられる。

 また、サルコペニアは加齢に伴って筋肉量と筋肉が低下することをいう。いずれも可逆性(回復性)があるといわれており、予防がたいへん重要である。

 サルコペニアの割合は、65歳以上で、男性は35%、女性は23%との調査結果があるとのこと。

 

 転倒リスクをはかるために、開眼片足立ちテスト」「イス立ち上がりテスト」をして、更にフレイルの兆候チェック」を全員でしました。緊張した雰囲気の中でしたが、成績はほぼ全員良好でした。

 

フレイルやサルコペニアの予防には、

 ①1日3食バランスの良い食事

  (特にタンパク質)

 ②たっぷりのウォーキング

  (出来れば筋トレも)

 ③社会とのつながりを大切に

楽しく、元気に予防に取り組みましょう。

 

(説明資料・冊子、各種ホームページから抜粋)

 


午後 「おもしろ落語教室」

  講師 七代目 月亭文都 師匠

 

 初めに「落語を10倍楽しむ方法」として、3つのことをおもしろく話された。

 

1に落語は一人芝居であるが、登場人物で上手と下手に使い分けいる。

2に話しにはオチがある。

3に扇子と手ぬぐいを使っての仕草で、想像する芸である。

 

そのあと、休憩をはさんで2席の落語を楽しみました。

「酔っ払い」

「鬼の面」

 

 終わりに質疑応答の時間をもっていたき、会場からの質問により,

月亭一門のこと、出囃子のこと、西(上方)と東(江戸)の落語スタイルの違い、

稽古の量など説明してもらいました。 

 終始、おもしろおかしい話しで、話芸、落語の楽しさを堪能しました。